支部長挨拶

 

中部支部長挨拶

 

  JACET の歴史を振り返れば、1962 年に大学英語教育協議会にて学会創立が決議され、翌 1963 年に発足、その後 1972 年の関西支部創設を始めとして、各支部が次々に創設されて、 JACET は全国に支部を持つ日本で最大規模の「大学英語教育」に関わる学会となっていきました。ちなみに JACET 中部の設立は 1983 年 6 月ですから今年で 34 年目を迎えることになります。

 さて、皆様が最初に JACET に入会された理由は何だったでしょうか。一般的に研究
職や大学の教員職にある人が自らの専門の学会に入る時、必ず二つの大きな共通する
目的を持っていると思われます。言うまでもなく、まずは研究です。自分の研究を同
じ専門の人に聞いてもらい、その質を高めていくこと、そして現在どんな研究が進ん
でいるのかという研究のカッティング・エッジを把握できる場が学会です。また狭い
専門だけでなく、分野全体の研究動向が見えるのも学会でありましょう。
 研究以外の目的で学会に入るもう一つの共通の目的は、人とのつながりを作ること
ではないでしょうか。わたくし自身、JACET を通し、同じ研究テーマに興味を持つ研究
者に出会いました。 JACET がなければ出会えなかった仲間、 JACET がなければ遂行できなかったであろう研究を思うとき、多くの会員の皆様にも同じように JACET から
多くを得て頂きたいという思いを強く致します。そのためには支部大会や国際大会で
は魅力ある中身を提供していき、より多くの会員の皆様に「参加したい」、「参加して
よかった」と思ってもらわなくてはなりません。
 現在日本の英語教育は行政主導で、有無を言わせぬ変革が起きています。小学校で
の英語の教科化、中学、高校での英語で教える英語の授業、高大接続、大学入試の外
部試験導入、英語科教職課程のコア・カリキュラムなど、大学英語教育にも大きな影
響を与える変化が押し寄せています。変化に対応するために、また対応しないという
選択をするための情報を支部として提供できたらと考えております。今後 2 年間、役
員の皆様、また会員の皆様のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。

 

2017年7月

支部長 村田泰美(名城大学)